第128回セミナー
| 日時: | 2026年4月30日 (木) 14:40 – 16:10 |
|---|---|
| 場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
| 講師: | 吉田 雪子 先生 公益財団法人東京都医学総合研究所 蛋白質代謝研究室 主席研究員 |
| 司会: | 狩野 豊 教授 |
| 題目: | 細胞の品質管理システム−タンパク質の選別・分解機構と糖鎖シグナルの新展開 |
| 概要: | 私たちの細胞には、不要なタンパク質や異常なタンパク質を選択的に分解する「品質管理システム」が備わっている。その中核を担うのが「ユビキチン・プロテアソームシステム(UPS)」であり、その破綻は神経変性疾患やがんに深く関わる。近年、このシステムを利用した新しい創薬戦略も注目を集めている。本セミナーでは、UPSの基本的な仕組みから最新の知見までを概説するとともに、演者らが2002年以来取り組んできた「糖鎖」を介した品質管理機構についても紹介する。糖鎖は通常、細胞の外側に存在する分子修飾であるが、細胞内に漏れ出した際には「異常シグナル」として認識される。演者らは最近、この異常シグナルがプロテアソームを活性化する機構や、タンパク質だけでなく糖分子そのものがユビキチン化されるという新現象を見出しており、その詳細についても報告する。 |
第127回セミナー
| 日時: | 2026年3月19日 (木) 14:40 – 16:10 |
|---|---|
| 場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 |
| 講師: | 河地 庸介 先生 東北大学大学院文学研究科 総合人間学専攻 心理言語人間学講座(心理学専攻分野) |
| 司会: | 佐藤 俊治 准教授 |
| 題目: | 視覚表象の時間的形成 ― 特徴統合からシーン知覚,主観的鮮明さへ ― |
| 概要: | 本講演では,視覚表象が時間の中で形成されていく過程を,特徴統合,時間的拡張,および主観的鮮明さの観点から検討する。まず,色と運動の特徴統合研究を取り上げ,視覚特徴が同一対象として結びつく過程が即時に成立するわけではなく,統合の成立に一定の時間が必要であることを実験的に示し,特徴統合が初期視覚野の処理のみでは十分に説明できない可能性を示唆する。次に,シーン知覚における時間的拡張の研究を紹介し,周辺視野情報を含むシーン表象が時間の経過とともに中心から周辺へと展開していく過程について議論する。さらに,主観的鮮明さ(vividness)が実際の視覚情報量を超えて拡張される可能性を検討する。これらの研究を通して,視覚表象が異なる処理段階で形成される可能性を示すとともに,それらがどのように結びつくのかという理論的課題を提起する。 |
第126回セミナー
| 日時: | 2026年1月27日 (火) 14:40 – 16:10 |
|---|---|
| 場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 |
| 講師: | 野田 智之 先生 (株式会社国際電気通信基礎技術研究所 脳情報通信総合研究所 主幹研究員) |
| 司会: | 岡田 英孝 教授 |
| 題目: | ロボットアシストで歩行の感覚を思いだすニューロリハビリテーション |
| 概要: | 本セミナーでは、ロボットアシストによる歩行ニューロリハビリテーションにおいて、歩行運動を代償するのではなく、失われた歩行の感覚を思いだすことを目的としたニューロリハビリテーションの研究を紹介する。本研究では、使用者の身体性やインピーダンス特性に調和する低拘束・高透明性のアシスト設計により、運動主体感を損なわずに歩行運動を誘発するアプローチを目指す。また、浮遊型免荷ロボット Flying Nimbus の紹介を通じ、身体ダイナミクスの相互作用に着目し、ロボットアシストが神経可塑性と運動学習をどのように促進するかを議論することとしたい。 |
| 参加: | Zoom事前登録アドレス |
| 問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5549 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第125回セミナー
| 日時: | 2025年12月22日 (月) 13:10 – 14:40 |
|---|---|
| 場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
| 講師: | 大谷 智仁 先生 (大阪大学大学院基礎工学研究科 機能創成専攻 生体工学領域 准教授) |
| 司会: | 正本 和人 教授 |
| 題目: | 生体流れのMRI情報を理解するための数理基盤 |
| 概要: | 生体内の非侵襲可視化手法であるMRIについて,近年,4D Flow MRIに代表される流体計測への応用が期待されている.ただし,MRI計測データには流動場の形状や流速分布に依存するアーチファクトが含まれ,生体内の複雑な流れに対して,データの定量性に疑問が持たれてきた.この問題に対して,計算力学分野では数値流体力学を援用したデータ同化により,MRI計測の補間が試みられてきた.しかし, MRIに内在するアーチファクトの物理的性質の理解が十分でなく,補間にあたって大幅な簡易化や仮定を必要とした.発表者らはこの状況を打開するため,巨視的な流体場を記述する連続体力学の視点から,MRI流体計測の基盤となるMR物理の再解釈を進めている.本講演では,我々の最近の成果に基づき,分子拡散から乱流計測まで,MRI流体計測で提案されてきた各手法を統一的に理解するための数理的枠組みを紹介する. |
| 参加: | Zoom事前登録アドレス |
| 問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5549 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第124回セミナー
| 日時: | 2025年11月25日 (火) 13:00 – 14:30 |
|---|---|
| 場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
| 講師: | 石垣 陽 先生 (電気通信大学 共同サステイナビリティ研究専攻 特任教授 国際社会実装センター 特任教授 共創進化スマート社会実現推進機構 特任教授) |
| 司会: | 小池 卓二 教授 |
| 題目: | ゲーム型医療機器による小児弱視治療:オクルパッドの開発と国際 |
| 概要: | 小児弱視は世界中で約3%の子どもに発症する視覚発達障害であり オクルパッドは、両眼を開放したまま弱視眼のみを選択的に刺激す 開発においては、東日本大震災被災企業との協業により製造体制を 国際展開として、インドとウズベキスタンで臨床試験を実施中であ 本セミナーでは、本学発の医工学研究が、産学医連携を通じて実用 |
| 参加: | Zoom事前登録アドレス |
| 問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5549 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第123回セミナー
| 日時: | 2025年10月24日 (金) 13:00 – 14:30 |
|---|---|
| 場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
| 講師: | 日永田 智絵 先生 (奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科情報科学領域 助教) |
| 司会: | 庄野 逸 教授 |
| 題目: | 人とロボット間の共感コミュニケーションに向けた感情発達ロボティクス |
| 概要: | 近年の技術革新により、多様なAIやロボットが人と関わる場面が急速に増えている。その一方で、ChatBotが自殺を助長したとされる事例や、バージョンアップによってユーザーが喪失感を抱くなど、人とAI/ロボットの関係における感情的影響が顕在化している。こうした現象は、人工物における「感情」の扱いの重要性を改めて浮き彫りにしている。本講演では、「感情」に焦点を当て、さまざまな分野の知見を横断的に活用しながら、人とロボットの比較を通して、感情について議論する。さらに、構成論的アプローチにより、感情をもつロボットの開発と感情メカニズム理解を目指す「感情発達ロボティクス」の研究例を紹介し、ロボットが人の感情を理解し、共感し、寄り添う未来の実現について展望する。 |
| 参加: | Zoom事前登録アドレス |
| 問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5549 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第122回セミナー
| 日時: | 2025年10月3日 (金) 14:40 – 16:10 |
|---|---|
| 場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
| 講師: | 平田 修造 先生 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科 基盤理工学専攻 准教授) |
| 司会: | 松田 信爾 准教授 |
| 題目: | 2次元光検出器を用いた高解像時間分解発光イメージング技術 |
| 概要: | 励起光停止後の発光はアフターグロー発光と呼ばれ、イメージング技術への応用が期待できるが、従来のアフターグロー発光素材は輝度が弱く高解像イメージング用途には使われていない。私達は独自の分子や材料設計により、100 nm程度のサイズ域でもアフターグロー発光の検出が可能な「りん光ナノ粒子」の開発を進めている。このようなナノ粒子を用いると、安価な顕微鏡で発光色と発光遅延時間を用いた多階調イメージングや高速な2次元酸素マッピングが可能となる。これまでに分子ナノ粒子はドラックデリバリーシステム等で活用されてきているが、私たちの開発した本ナノ粒子の医療・ライフサイエンス分野への応用可能性に関して、アドバイスをいただきたい。 |
| 参加: | Zoom事前登録アドレス |
| 問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5549 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第121回セミナー
| 日時: | 2025年7月31日 (木) 14:40 – 16:10 |
|---|---|
| 場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
| 講師: | 萩原 祐介 先生 (東邦鎌谷病院 整形外科・手外科・末梢神経外科 博士) |
| 司会: | 横井 浩史 教授 |
| 題目: | 「肩こり」に対する末梢神経障害に着目した難治性疼痛治療アプローチ |
| 概要: | 演者は末梢神経障害に起因する難治性疼痛の治療を専門にしている。一般的に末梢神経障害では、障害部位から末梢側(遠位)に筋力低下や痺れが生じる”遠位症状”が知られる。実は、中枢側(近位)に痛みが生じる”近位症状”も報告されているが、画像診断の進歩と専門性の細分化に伴い、このことは往々にして見逃されている。最も一般的な単神経障害である手根管症候群(CTS)は、肩や首の痛みや、複合性局所疼痛症候群(CRPS)に代表される難治性疼痛との関連が多く報告される。本講演では、近代以降のCTSの歴史、実臨床で用いる神経伝導検査などの評価、診断的治療としての超音波ガイド下神経ブロック、手術治療の最前線を提示する。パソコン作業やスマートフォン操作とも密接に関連する「肩こり」は国民病であるが、難治性疼痛との共通点があり、早期の段階で手指ストレッチなどのリハビリテーション介入を行えば、増悪を予防できる可能性が高い。 |
| 参加: | Zoom事前登録アドレス |
| 問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5549 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
CNBE International Symposium 2025(第120回セミナー)
| 日時: | 2025年6月25日 (水) 16:15 – 17:45 |
|---|---|
| 場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 |
| 講師: | Dr. David C. Clarke (Department of Biomedical Physiology and Kinesiology, Simon Fraser University) |
| 司会: | 星野 太佑 准教授 |
| 題目: | Modeling how muscles grow: Towards mechanism-based optimization of muscular hypertrophy through resistance training and nutrition |
| 概要: | Maintaining healthy skeletal muscle mass and function is important for successful aging. Lifting weights (resistance training) and eating sufficient protein are two ways to promote muscle growth (hypertrophy). However, optimizing resistance training and nutrition is challenging because it is difficult to translate mechanistic biology knowledge into practical advice for individuals. An engineering approach to this challenge is to use mathematical models that take as input resistance training and feeding protocols and predict the resulting biological responses. In this talk, I will discuss two models for enhancing our understanding of skeletal muscle protein metabolism, the first being a kinetic model of leucine-mediated signaling and protein metabolism that we use to study anabolic resistance, and the second a model of muscle-fibre-specific mechanotransduction. |
| 問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5549 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第119回セミナー
| 日時: | 2025年5月22日 (木) 13:00 – 14:30 |
|---|---|
| 場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
| 講師: | 渡邉 恵理子 先生 (電気通信大学 大学院情報理工学研究科 基盤理工学専攻、教授) |
| 司会: | 戸倉川 正樹 准教授 |
| 題目: | 光導波路型デジタルホログラフィック顕微鏡と展開 |
| 概要: | 本セミナーでは、光導波路を用いた新しいデジタルホログラフィック顕微鏡技術を紹介します。私たちは、FIWI(Functionally-Integrated Waveguide Illuminator)と呼ばれる超小型の導波路型光照明素子を開発し、水中環境における微細構造の三次元イメージングを可能にするシステムを構築してきました。FIWIは可動部を持たずにワンチップで光干渉を可能とするため従来の光学系に比べて小型・簡素かつ高精度にホログラフィック計測を実現します。本講演では、微生物観察やバイオセンシングへの応用可能性を含め、医療・ライフサイエンス分野への展開についても言及します。 |
| 参加: | Zoom事前登録アドレス |
| 問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5549 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
