第116回セミナー
日時: | 2025年1月21日 (火) 13:00 – 14:30 |
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場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
講師: | 安藤 貴史 先生 (国立研究開発法人 産業技術総合研究所 情報・人間工学領域 人間情報インタラクション研究部門 人間行動研究グループ 主任研究員) |
司会: | 大河原 一憲 教授 |
題目: | 代謝の静的評価から動的評価への転換で目指す体重の科学の高度化 |
概要: | 本セミナー発表者の安藤氏は、代謝×生活習慣をキーワードに「どんな時に、どんな理由で、誰が太るのか?」の理解を目的とした研究をしています。 体重変化は、エネルギーバランスの変化で生じます。したがって、エネルギーバランスを随時測定出来れば肥満予防や減量に有益と考えられますが、刻一刻と変化する目に見えないエネルギーバランスの評価は、技術的に困難な道のりです。そのため同氏は、エネルギーバランスに影響する代謝や食欲の個人差の理解や、日常生活で利用しやすいように代謝や食欲やこれらを調節するホメオスタシス機能の個人差のサロゲートマーカーの検討をしてきました。同氏が実施する研究の最大の特徴は、代謝の静的な評価ではなく動的な評価を取り入れてきたことにあります。 本セミナーでは、代謝の静的・動的な評価とは何か?なぜ動的な評価が必要か?など、ヒト代謝研究の歴史的変遷を簡単に振り返りつつ説明するとともに、発表者が近年取り組んでいる、代謝の動的評価研究を紹介します。 |
参加: | Zoom事前登録アドレス |
問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5982 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第115回セミナー
日時: | 2025年1月14日 (火) 14:40 – 16:10 |
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場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 |
講師: | Cao Qixin 先生(Professor, School of Mechanical Engineering, Shanghai Jiao Tong University) |
司会: | 姜 銀来 教授 |
題目: | Study on the application of ubiquitous robotics in medical equipment |
概要: | This talk explores how ubiquitous robotics is changing intelligence in the field of medical equipment and facilitating the possibility of more efficient, personalized, and low-cost medical services. First, explain the concept of Ubiquitous Robotics, that is, ubiquitous intelligent robotic systems that seamlessly integrate into everyday life and work environments. Its autonomy, adaptability and networking capabilities are emphasized. Secondly, the limitations of existing medical equipment are discussed, such as high operation complexity, high cost, lack of personalized service and bottleneck problems. Thirdly, the specific application of ubiquitous robotics technology in robot-assisted surgery, robot-assisted rehabilitation and artificial intelligence health monitoring platform is illustrated, and the latest research results and innovative products in the market are displayed. Finally, the research direction and potential market opportunities of pan-robot technology in the field of medical equipment in the next few years are prospected. | 問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5982 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第114回セミナー
日時: | 2024年11月14日 (木) 10:40 – 12:10 |
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場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
講師: | 尾上 弘晃 先生(慶應義塾大学 理工学部 機械工学科/大学院理工学研究科 総合デザイン工学専攻 教授) |
司会: | 大下 雅昭 助教 |
題目: | ハイドロゲルのマイクロ加工を利用したin vitro組織構築 |
概要: | 人工的に器官や組織の機能を模倣したin vitro組織は、薬剤開発における試験組織や細胞移植医療における人工組織として再生医療分野において広く研究開発が進んでいる。その際に重要となってくる要素の一つとして、組織の足場となる細胞外マトリクスを如何に調整し、生体内を模擬する環境を工学的に構築できるかという課題が挙げられる。そこで本講演では、高い生体適合性や環境への親和性,高機能付加性により研究が盛んであるハイドロゲルに対し,最新のマイクロ加工技術によって形成された3次元の足場を利用した生体外(in vitro)組織構築技術について紹介する.具体的なトピックとして,(1) マイクロ流体デバイスを利用したハイドロゲルマイクロファイバを利用した、3次元神経ネットワークを構成するためのファイバ形状のin vitro神経組織、(2) マイクロモールディング法によるチューブ形状のin vitro血管モデル、について形成技術とその機能、そして将来的な応用展開について議論する。 |
参加: | Zoom事前登録アドレス |
問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5982 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第113回セミナー
日時: | 2024年7月12日 (金) 14:40 – 16:10 |
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場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
講師: | 鴨志田 剛 先生(明治薬科大学 感染制御学研究室 講師) |
司会: | 牧 昌次郎 教授 |
題目: | TokeOni を用いて細菌性肺炎を可視化できた話と薬剤耐性菌研究から生まれた新技術の紹介 |
概要: | 細菌感染症に対する動物モデルを用いた解析は,多数の個体を1時点において評価する方法が主流であり,同一個体における経時的な感染状態の評価は不十分である.経時観察には in vivo イメージングが有用であるが,これまで高感度かつ汎用性の高いイメージング評価系は技術的に困難であった.そこで我々は,電気通信大学の牧先生の研究グループが開発した近赤外発光基質 TokeOni を用いることで,細菌性肺炎を高感度に可視化するイメージング評価系の構築に挑戦している.本セミナーでは,院内感染の原因菌,薬剤耐性菌として悪名高い Acinetobacter baumannii を対象に,プラスミド性で発現させたホタルルシフェラーゼと TokeOni を反応させることで,深部組織である肺での定着菌数を経時的に可視化することに成功したので報告したい.また,A. baumannii の高度な薬剤耐性能に学び,これまでどの微生物発現系でも成し得なかった完全エンドトキシンフリーでの新規組換えタンパク質生産システムを開発したので,新技術として紹介したい. |
参加: | Zoom事前登録アドレス |
問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5982 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第112回セミナー
日時: | 2024年6月10日 (月) 13:00 – 14:30 |
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場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 |
講師: | Bao-Liang Lu 先生(Department of Computer Science and Engineering, Shanghai Jiao Tong University、教授) |
司会: | 姜 銀来 教授 |
題目: | Affective Brain-Computer Interface and Application to Objective Assessment of Depression |
概要: | This talk will introduce our recent work on affective brain-computer interface (aBCI) and its application to objective assessment of mood disorder. Specifically, we will introduce basic principles of psychology and neuroscience for aBCI, oil paintings as emotional stimuli, a multimodal aBCI framework of combining EEG signals and eye movement signals, a plug-and-play domain adaptation for cross-subject EEG-based emotion recognition, a large brain model for learning generic representations with tremendous EEG data, the similarities and differences among Chinese, German, and French individuals in emotion recognition with EEG and eye movements from aBCI perspective, and preliminary results on objective assessment of depression with oil paintings as stimuli from eye movement data. |
問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5982 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第111回セミナー
日時: | 2024年6月19日 (水) 16:30 – 18:00 ※日程変更(2024.5.31更新)。 |
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場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 |
講師: | 阿藤 聡 先生(東洋大学 健康スポーツ科学部 健康スポーツ科学科 助教) |
司会: | 星野 太佑 准教授 |
題目: | 運動による骨格筋肥大メカニズムの探索 -骨格筋細胞の多核性に着目して |
概要: | 運動(筋収縮)は骨格筋のみならず全身の恒常性維持に非常に有効な手段であり、またその様式に依存してマラソンランナーやボディビルダーのように全く異なる機能的・形態的な順応を引き起こす。レジスタンス運動(所謂筋トレ)は骨格筋の肥大と筋力の増加を引き起こす運動様式として知られているが、その生物学的機序は明らかになっていない。 骨格筋細胞(筋線維)は髪の毛程の太さの単一の細胞内に100個/mm線維長以上の核(筋核)を持つ多核の細胞というユニークな特徴を有している。筋線維は有糸分裂能を持たない為、運動などによる骨格筋の肥大は筋線維サイズの肥大に依存して生じると考えられる。興味深いことに、筋肥大時には筋線維内に骨格筋幹細胞の分化を介して新たな筋核が供給される。本セミナーでは筋線維サイズの制御における多核性の意義と役割の解明について、特に筋肥大時の役割について発表者が得てきた知見について議論したい。 |
問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5982 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第110回セミナー
日時: | 2024年5月13日 (月) 13:00 – 14:30 |
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場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
講師: | 森瀬 博史 先生(金沢大学 子どものこころの発達研究センター 特任教授,株式会社リコー リコーフューチャーズビジネスユニット インキュベーションセンター メディカルイメージング事業室MEG技術グループ エキスパート) |
司会: | 小泉 憲裕 准教授 |
題目: | 磁場計測による脳機能イメージングの新展開 |
概要: | 脳機能イメージングは、脳神経活動の空間的・時間的変化を可視化する技術である。人への侵襲性がない計測手法の1つに、脳神経の電気的活動をミリ秒の時間分解能で磁場として捉える脳磁図(Magnetoencephalography,MEG)があるが、センサ動作のために極低温冷却が必要なこと、データ解析の問題、医療用途として、てんかん等の検査に限られること、などの課題があり、現時点でも十分に普及しているとは言い難い。本講演では、これらの状況を打破する可能性のある技術について紹介し、議論したい。まず、子どもの計測などにも好適な装着型脳磁計への展開を目指す、室温動作磁気センサを用いた脳磁計測システム化やその信号解析手法などの技術について説明する。さらに、新たな応用可能性として、脳磁図によるアルツハイマー病バイオマーカーに関する研究を紹介する。 |
参加: | Zoom事前登録アドレス |
問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5982 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第109回セミナー
日時: | 2024年4月23日 (火) 13:00 – 14:30 |
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場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
講師: | 樽味 孝 先生(産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 身体情報研究グループ 上級主任研究員) |
司会: | 安藤 創一 准教授 |
題目: | 認知症予防に資する運動と脳の生理学研究 |
概要: | 全身の司令塔として働く脳は環境変化に適応する高い可塑性を持つ。例えば運動中、脳は外界の変化に素早く反応し骨格筋と呼吸・循環系を調節する。また運動を習慣的に実践することで、適応が生じ環境変化に対する耐性の向上、さらに健康効果へ繋がる可能性がある。一方、脳は高代謝・高流量臓器として知られている。体重2%ほどの脳は全身のエネルギー約15%を消費するが、神経細胞が必要とする酸素と栄養は主に血液から供給されている。したがって脳機能は心血管機能に依存しており、高齢者における心血管疾患は認知症の発症リスクと関連することが報告されている。発表者はこれまで、運動による認知症の予防効果、さらにその生理機序を解明するために脳循環の役割について研究を進めてきた。本セミナーでは、脳機能に対する運動介入の影響、中高齢運動鍛錬者における脳の適応、脳の恒常性維持に寄与する循環機能について発表する。 |
参加: | Zoom事前登録アドレス |
問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5982 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
第108回セミナー
日時: | 2024年2月20日 (火) 15:30 – 17:00 |
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場所: | 電気通信大学 東6号館 237教室 + ZoomによるHybrid開催 |
講師: | 清水 貴美子 先生(東京医科歯科大学 難治疾患研究所 プロジェクト准教授) |
司会: | 仲村 厚志 助教 |
題目: | 哺乳類における高次脳機能の日周リズム制御 |
概要: | 我々はしばしば、学習の時刻による記憶効率の違いを実感する。また、1日の中の時刻によって気分の浮き沈みがあるなど、哺乳類の高次脳機能と日周リズムとの連関は長い間示唆されてきた。しかし、そのメカニズムに関してはあまりわかっていない。私たちは、マウスを用いて記憶学習パフォーマンスや情動の日周リズムについて検討し、マウスでも確かに記憶効率や不安様行動に日周リズムがあることを確認した。この日周リズム制御の解明に向けて、組織レベル、分子レベルでの解析を行なった。記憶形成に必須の脳部位である海馬や、情動制御に関わる扁桃体、概日時計中枢である視交叉上核に着目し、海馬や扁桃体における日周リズム制御の分子メカニズムについて、得られた知見を紹介する。さらに、ニホンザルを用いて記憶学習パフォーマンスの日周リズム制御にもチャレンジしているので紹介したい。 |
参加: | Zoom事前登録アドレス |
問合せ: | 脳・医工学研究センター 岡部明子 Tel: 042-443-5476 E-mail: akikookabe@uec.ac.jp |
第107回セミナー
日時: | 2023年11月28日 (火) 16:30 – 18:00 |
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場所: | 電気通信大学 東4号館 802教室 + ZoomによるHybrid開催 |
講師: | Dr. Ganesh Gowrishankar(Senior Researcher, Interactive Digital Human group; CNRS-UM Laboratoire d’Informatique, de Robotique et de Microelectronique de Montpellier (LIRMM)) |
司会: | 宮脇 陽一 教授 |
題目: | Emergence of Tool Use in Robots: A framework for tool cognition in robots |
概要: | Humans can effortlessly use objects from their environment as tools. Even a human child can, not only recognize a fallen tree branch as a potential tool to reach a fruit on the tree, but also pick it up and immediately use it. It would be amazing if robots could do this as well- immediately recognize and use objects as tools for the benefit of a task. We propose a framework to enable similar abilities in robots. We first characterized human tools to identify a special category of tools that humans are able to use immediately through a process of skill transfer from their limbs, rather than tool learning. Motivated by the tool characterization and our neuroscientific studies on human tool use and embodiment, we then developed a tool cognition framework that enables a robot to recognize a previously unseen object as a tool for a task, plan the grasp and actions with the tool considering the task motions and obstacles, before finally performing the task with the tool. Furthermore, the framework allows for flexibility in tool use, where the same tool can be adapted for different tasks, and different tools for the same task, all without any prior learning or observation of tool use. In this talk I will briefly explain our tool cognition framework and show several robot experiments with both toy and real objects as tools. |
参加: | Zoom事前登録アドレス |
問合せ: | 脳・医工学研究センター 岡部明子 Tel: 042-443-5476 E-mail: akikookabe@uec.ac.jp |