日時: | 2024年4月23日 (火) 13:00 – 14:30 |
---|---|
場所: | 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催 |
講師: | 樽味 孝 先生(産業技術総合研究所 人間情報インタラクション研究部門 身体情報研究グループ 上級主任研究員) |
司会: | 安藤 創一 准教授 |
題目: | 認知症予防に資する運動と脳の生理学研究 |
概要: | 全身の司令塔として働く脳は環境変化に適応する高い可塑性を持つ。例えば運動中、脳は外界の変化に素早く反応し骨格筋と呼吸・循環系を調節する。また運動を習慣的に実践することで、適応が生じ環境変化に対する耐性の向上、さらに健康効果へ繋がる可能性がある。一方、脳は高代謝・高流量臓器として知られている。体重2%ほどの脳は全身のエネルギー約15%を消費するが、神経細胞が必要とする酸素と栄養は主に血液から供給されている。したがって脳機能は心血管機能に依存しており、高齢者における心血管疾患は認知症の発症リスクと関連することが報告されている。発表者はこれまで、運動による認知症の予防効果、さらにその生理機序を解明するために脳循環の役割について研究を進めてきた。本セミナーでは、脳機能に対する運動介入の影響、中高齢運動鍛錬者における脳の適応、脳の恒常性維持に寄与する循環機能について発表する。 |
参加: | Zoom事前登録アドレス |
問合せ: | 脳・医工学研究センター事務担当 Tel: 042-443-5982 E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |