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医工学連携研究における世界的な教育・研究拠点を目指します

投稿者: サイト編集者

11月開催のセミナー情報を更新しました

日時: 2025年11月25日 (火) 13:00 – 14:30
場所: 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催
講師: 石垣 陽 先生
(電気通信大学 共同サステイナビリティ研究専攻 特任教授  国際社会実装センター 特任教授 共創進化スマート社会実現推進機構 特任教授)
司会: 小池 卓二 教授
題目:  ゲーム型医療機器による小児弱視治療:オクルパッドの開発と国際展開
概要: 小児弱視は世界中で約3%の子どもに発症する視覚発達障害であり、早期治療が重要な人類共通の課題である。UEC国際社会実装センターは、この課題に対してタブレット型視機能訓練装置「オクルパッド(Occlu-Pad®)」を開発した。

オクルパッドは、両眼を開放したまま弱視眼のみを選択的に刺激するゲーム型訓練システムである。従来の眼帯治療と異なり、非接触型であるため結膜炎などの副作用がなく、治療コンプライアンスが有意に高く、視機能の回復も有意に早いことが臨床試験で実証されている。ゲームを通じて楽しみながら訓練できるため、特に幼児の治療継続率が大幅に向上した。本装置はクラスⅠ医療機器として承認され、保険適用および診療ガイドライン掲載を経て、全国の病院・クリニックに普及している。

開発においては、東日本大震災被災企業との協業により製造体制を構築し、地域産業振興にも貢献した。また、「ゲームボーイ」「ゲームウォッチ」「十字キー」を生み出した横井軍平氏が創設したゲームデザイン企業と連携し、医療機器にゲームの楽しさと継続性を組み込む新領域を確立した。さらに、幼児の触覚学習を促す導電性ブロック「Tangi-block」を併用することで、視覚と触覚を統合した訓練システムを実現した

国際展開として、インドとウズベキスタンで臨床試験を実施中である。各国の医療環境や文化的背景に応じた治療プロトコルを検証し、低コストで効果的な視覚リハビリテーションモデルの構築を進めている。

本セミナーでは、本学発の医工学研究が、産学医連携を通じて実用化から国際展開に至った過程を紹介する。ゲーム技術と医療機器を融合させた新しい治療アプローチが、従来法の限界を克服し、世界の小児眼科医療に貢献する可能性について報告する。

参加: Zoom事前登録アドレス
問合せ: 脳・医工学研究センター事務担当
Tel: 042-443-5549
E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp

令和6年度年報が発行されました

10月開催のセミナー情報2を更新しました

日時: 2025年10月24日 (金) 13:00 – 14:30
場所: 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催
講師: 日永田 智絵 先生
(奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科情報科学領域 助教)
司会: 庄野 逸 教授

題目: 人とロボット間の共感コミュニケーションに向けた感情発達ロボティクス
概要: 近年の技術革新により、多様なAIやロボットが人と関わる場面が急速に増えている。その一方で、ChatBotが自殺を助長したとされる事例や、バージョンアップによってユーザーが喪失感を抱くなど、人とAI/ロボットの関係における感情的影響が顕在化している。こうした現象は、人工物における「感情」の扱いの重要性を改めて浮き彫りにしている。本講演では、「感情」に焦点を当て、さまざまな分野の知見を横断的に活用しながら、人とロボットの比較を通して、感情について議論する。さらに、構成論的アプローチにより、感情をもつロボットの開発と感情メカニズム理解を目指す「感情発達ロボティクス」の研究例を紹介し、ロボットが人の感情を理解し、共感し、寄り添う未来の実現について展望する。
参加: Zoom事前登録アドレス
問合せ: 脳・医工学研究センター事務担当
Tel: 042-443-5549
E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp

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