リンク

医工学連携研究における世界的な教育・研究拠点を目指します

投稿者: サイト編集者

12月開催のセミナー情報を更新しました

日時: 2025年12月22日 (月) 13:10 – 14:40
場所: 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催
講師: 大谷 智仁 先生
(大阪大学大学院基礎工学研究科 機能創成専攻 生体工学領域 准教授)
司会: 正本 和人 教授
題目: 生体流れのMRI情報を理解するための数理基盤
概要: 生体内の非侵襲可視化手法であるMRIについて,近年,4D Flow MRIに代表される流体計測への応用が期待されている.ただし,MRI計測データには流動場の形状や流速分布に依存するアーチファクトが含まれ,生体内の複雑な流れに対して,データの定量性に疑問が持たれてきた.この問題に対して,計算力学分野では数値流体力学を援用したデータ同化により,MRI計測の補間が試みられてきた.しかし, MRIに内在するアーチファクトの物理的性質の理解が十分でなく,補間にあたって大幅な簡易化や仮定を必要とした.発表者らはこの状況を打開するため,巨視的な流体場を記述する連続体力学の視点から,MRI流体計測の基盤となるMR物理の再解釈を進めている.本講演では,我々の最近の成果に基づき,分子拡散から乱流計測まで,MRI流体計測で提案されてきた各手法を統一的に理解するための数理的枠組みを紹介する.
参加: Zoom事前登録アドレス
問合せ: 脳・医工学研究センター事務担当
Tel: 042-443-5549
E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp

11月開催のセミナー情報を更新しました

日時: 2025年11月25日 (火) 13:00 – 14:30
場所: 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催
講師: 石垣 陽 先生
(電気通信大学 共同サステイナビリティ研究専攻 特任教授  国際社会実装センター 特任教授 共創進化スマート社会実現推進機構 特任教授)
司会: 小池 卓二 教授
題目:  ゲーム型医療機器による小児弱視治療:オクルパッドの開発と国際展開
概要: 小児弱視は世界中で約3%の子どもに発症する視覚発達障害であり、早期治療が重要な人類共通の課題である。UEC国際社会実装センターは、この課題に対してタブレット型視機能訓練装置「オクルパッド(Occlu-Pad®)」を開発した。

オクルパッドは、両眼を開放したまま弱視眼のみを選択的に刺激するゲーム型訓練システムである。従来の眼帯治療と異なり、非接触型であるため結膜炎などの副作用がなく、治療コンプライアンスが有意に高く、視機能の回復も有意に早いことが臨床試験で実証されている。ゲームを通じて楽しみながら訓練できるため、特に幼児の治療継続率が大幅に向上した。本装置はクラスⅠ医療機器として承認され、保険適用および診療ガイドライン掲載を経て、全国の病院・クリニックに普及している。

開発においては、東日本大震災被災企業との協業により製造体制を構築し、地域産業振興にも貢献した。また、「ゲームボーイ」「ゲームウォッチ」「十字キー」を生み出した横井軍平氏が創設したゲームデザイン企業と連携し、医療機器にゲームの楽しさと継続性を組み込む新領域を確立した。さらに、幼児の触覚学習を促す導電性ブロック「Tangi-block」を併用することで、視覚と触覚を統合した訓練システムを実現した

国際展開として、インドとウズベキスタンで臨床試験を実施中である。各国の医療環境や文化的背景に応じた治療プロトコルを検証し、低コストで効果的な視覚リハビリテーションモデルの構築を進めている。

本セミナーでは、本学発の医工学研究が、産学医連携を通じて実用化から国際展開に至った過程を紹介する。ゲーム技術と医療機器を融合させた新しい治療アプローチが、従来法の限界を克服し、世界の小児眼科医療に貢献する可能性について報告する。

参加: Zoom事前登録アドレス
問合せ: 脳・医工学研究センター事務担当
Tel: 042-443-5549
E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp

令和6年度年報が発行されました

10月開催のセミナー情報2を更新しました

日時: 2025年10月24日 (金) 13:00 – 14:30
場所: 電気通信大学 東3号館 306教室 + ZoomによるHybrid開催
講師: 日永田 智絵 先生
(奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科情報科学領域 助教)
司会: 庄野 逸 教授

題目: 人とロボット間の共感コミュニケーションに向けた感情発達ロボティクス
概要: 近年の技術革新により、多様なAIやロボットが人と関わる場面が急速に増えている。その一方で、ChatBotが自殺を助長したとされる事例や、バージョンアップによってユーザーが喪失感を抱くなど、人とAI/ロボットの関係における感情的影響が顕在化している。こうした現象は、人工物における「感情」の扱いの重要性を改めて浮き彫りにしている。本講演では、「感情」に焦点を当て、さまざまな分野の知見を横断的に活用しながら、人とロボットの比較を通して、感情について議論する。さらに、構成論的アプローチにより、感情をもつロボットの開発と感情メカニズム理解を目指す「感情発達ロボティクス」の研究例を紹介し、ロボットが人の感情を理解し、共感し、寄り添う未来の実現について展望する。
参加: Zoom事前登録アドレス
問合せ: 脳・医工学研究センター事務担当
Tel: 042-443-5549
E-mail: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp

10月開催のセミナー情報を更新しました

7月開催のセミナー情報を更新しました

5月開催のセミナー情報を更新しました

4月開催のセミナー情報を更新しました

3月開催のセミナー情報を更新しました

1月開催のセミナー情報2を更新しました