狩野 豊 センター長

電気通信大学では、脳神経科学、情報工学、生体工学、人間工学、ロボット工学、光科学などの幅広い理工系分野の研究者が日々活発に研究を行っています。本センターの前身である「脳科学ライフサポート研究センター」では,医療や福祉の現場におけるニーズを発掘し、必要な支援技術を研究・開発してきました。2019年4月より,脳・医工学研究センター(Center for Neuroscience and Biomedical Engineering: CNBE)と改名し,神経科学あるいは脳情報学、およびそれらを工学的に応用した研究拠点としての立場を明確にいたしました。専門分野の異なる研究者が結集し、緊密に連携し、医療や福祉の現場で必要とする支援技術を研究・開発し、同時にこのような異分野稼働のできる新しいタイプの創造力・実践力のある技術者を育成することこそ本学の使命であると考えています。

この使命を達成するため、本研究センターは個々の課題を解決する異分野研究者の学際的ネットワークを組織し、人に寄り添ってその知的活動を維持し向上させるのに必要なサービスを学際的異分野協同によって開発・提供できる新しいタイプの技術者と医療従事者の育成を目指します。そして、患者と医師の現場ニーズに早期に対応できる開発プロジェクトを立ち上げて、異分野との密接な協同により課題解決に有効な方法を効率的に創出することを目指します。また、予防医療の観点からも、高齢者の運動・知覚・認知機能の補助や回復支援、ならびにそのための実践的トレーニングなども本研究センターで取り組む教育・研究活動の対象と致します。

このような試みをセンター教員一丸となって取り組んでいく決意です。皆様のご支援をお願い致します。

 

 

脳・医工学研究センター長 狩野 豊 (新しいタブで開く)