日時: 2015年4月24日(金)13:00-14:30
場所: 電気通信大学 東3号館306会議室
講師: 樫森 与志喜 氏(先進理工学専攻・教授)
司会: 丹羽 治樹 特任教授
題目: 感覚情報の階層的処理機構
概要: 視覚、聴覚などの感覚情報は、受容器から中間的な処理段階を経て、高次領域でその認識に至る。受容器でとらえられた膨大な情報は、認識や行動に適した形で、脳の各部位で階層的に表現される。様々な感覚において脳がどのように感覚情報を表現しているかは、まだ不明な点が多い。特に、実験的には脳の各部位で時空間的な活動が多く観測されるが、それがどのような情報を表しているかはよくわかっていない。また、階層間のフィードフォワード情報と同時にフィードバックも認識に重要な役割を持つ。本講演では、神経ネットワークの動的側面と階層間の関係性に注目し、モデリングの立場から、視覚、聴覚、嗅覚の情報の階層的処理について解説する。